2025年1月21日放送の人気テレビ番組、ヒルナンデスで冬後半、普通のお鍋に飽きてしまった方にお勧めのお鍋のアレンジレシピ特集です。料理研究家 藤井恵さんに時短レシピ3選教えてもらいます。
2024年1月21日 ヒルナンデス 藤井恵先生の簡単で美味しい鍋レシピ
自宅にあるもので、いつもと違う鍋にグレードアップできます。3つの新鍋レシピを紹介します。調味料は1つだけ、出汁いらず、飲み物を使ったさっぱり美味しいお鍋。意外な調味料一つで決まる新感覚の旨味たっぷりミルフィーユ鍋。さらに、ものすごく美味しい出汁が出る万能和風鍋、何にでもアレンジ可能な私のお鍋。この3つです。シメまで紹介してくれます。
だし不要のウーロン茶で作るさっぱりしゃぶしゃぶのレシピ
まずは1つ目、だし不要のウーロン茶で作るさっぱりしゃぶしゃぶです。
材料
材料は、2~3人分で
- ウーロン茶4カップ、
- 豚しゃぶしゃぶ肉300g、
- 豆苗1袋、
- 人参1本、
- 大根15cm、
- 醤油大さじ3、
- 酢大さじ3、
- おろしにんにく小さじ1、
- 万能ねぎ2本
です。
作り方:食材の下ごしらえ
豆苗は種の上2cmぐらいのところを切るようにしてください。人参は1本分をピーラーで帯状に薄切りにします。大根もピーラーで帯状に薄切りにしてください。これで具材の下準備は完了です。
作り方:鍋のベース作り
しゃぶしゃぶの出汁は昆布だしなどを作ることが多いのですが、今回は冷蔵庫にあるものを使います。なんと、緑茶ではなく烏龍茶です。烏龍茶は香りが良くてさっぱりします。だしの代わりに使うのが烏龍茶です。この鍋に烏龍茶をドバドバと入れます。1本。これで完成です。味付けも不要です。烏龍茶の香りがお肉に移ると下味としてはこれで十分です。
作り方:つけだれ
つけだれは、醤油大さじ3、酢大さじ3で1対1です。酢の中におろしにんにくを入れてしばらく溶かしてから醤油を入れます。酢にんにくを入れておくと、にんにくの辛味が飛んで香りが酢に移るんです。これは知りませんでしたね。
食べてみた感想
あとは火にかけて煮立たせる。烏龍茶しゃぶしゃぶです。しゃぶしゃぶすれば特製の酢醤油たれにつけていただきます。
烏龍茶のいい香りが広がって、食べながら痩せそうですね。この他にもジャスミン茶でも美味しそうですよ。この煮立たせているとそれだけで烏龍茶の香りがしてきますからね。これは脂身が抜けてほんのりと甘みが出てさっぱりとします。味についてはそんなに烏龍茶烏龍茶という感じではないです。香りは烏龍茶です。
焼肉のたれを使ったカラフルミルフィーユ鍋のレシピ
次は調味料1つだけで作れるカラフルミルフィーユ鍋です。なんと、焼肉のたれを使います。これは予想外です。色とりどりなチンゲン菜と人参のカラフルなミルフィーユ鍋です。野菜に野菜です。
材料
材料 (2~3人分):
- 白菜1kg、
- チンゲン菜2株、
- 人参1本、
- 豚こま切れ肉300g、
- 焼肉のたれ大さじ7、
- ごま油大さじ1から2、
- 水1/2カップ
です。
作り方:食材の下ごしらえ
まず、白菜から準備です。800~1kg使います。1個の半分ぐらいで外側の葉から外していきます。白菜の根元を切って、1枚1枚外していきます。そして、どんどん重ねていきます。チンゲン菜も茎を切って、1枚ずつバラバラになるようにします。人参も重ねやすいようにピーラーで薄くスライスしていきます。
作り方:焼き肉のたれを肉にもみこむとよりおいしくなる
これ、焼肉のたれどう使うんでしょうか?肉に揉み込みます。ミルフィーユをつけて作った方が何倍も美味しくなるんです。一般のミルフィーユ鍋は具材を敷き詰めて出汁をかけてから煮込みますが、今回は焼肉のたれを煮込んで揉み込んで焼肉のたれプラス水で煮込むだけです。香味野菜やフルーツなどが入っていますので、これだけで旨味たっぷりです。
まあ味は間違いないですからね。豚こま肉に焼肉のたれを揉み込みます。
作り方:ミルフィーユの重ね方のポイント
ミルフィーユの重ね方にもポイントがあります。まず、一番内側だった白菜を下にします。裏返して膨らんだ方を上にして、人参、チンゲン菜、肉という順番で乗っけていきます。あとはこれを繰り返していくだけです。お肉は適当に広げていけばいいです。1枚目が葉元だったら2枚目の葉元は互い違いで交互にして片方ばかりが高くならないようにして交互に重ねていってください。これで二山ぐらいできると思います。余った分は無理やり突っ込んでください。
煮込み時間を短縮するポイント
フライパンを使います。鍋よりもフライパンの方が口径が広くて浅いのです。ミルフィーユ鍋は立てることによって蒸気が上に行きますが、深さがない方が蒸しやすいんです。フライパンで蒸し煮にした方が時短になるということです。これは意外でしたね。
ミルフィーユにした材料をフライパンの高さに切っていきます。切り口を下にしてフライパンに立てて並べます。外側から立てて並べていきます。最後はぎゅうぎゅうと仕込んでいってください。ぎっしり入れた方がきれいに立ちますよね。召し上がりはしんなりするので、逆算してできるだけぎゅうぎゅうに入れておきましょう。人参の赤が見えてるので綺麗ですよね。
調味料が残ってるともったいないので、ボールに入っている焼肉のたれなども水に入れます。100mlです。野菜からも水が出てきます。煮立ったら香り付けのごま油をふりかけます。
食べてみた感想
これもかなり美味しいです。お手軽なミルフィーユ鍋。焼肉のたれでお肉に甘みが増して、よりジューシーに仕上がっていますよね。たれがある分、パサパサにならないですよね。これはゲストの方も驚きの美味しさです。ミルフィーユ鍋と言うとちょっと淡白な印象がありますが、これは優しくお上品で、しかも野菜の甘味が美味しく出ています。最後のごま油もいい仕事をしています。
おすすめの締め:チャーハン
焼肉のたれで風味を生かしたおすすめの締めがチャーハンです。残り汁にご飯を入れて煮詰めて、卵1個とキムチ50gを入れて混ぜます。たれチャーハンです。間違いなく美味しいですよね。しめにこれだとさらに食欲が出てきてしまいます。
焼肉のたれは感じますが、ちゃんと鍋です。ご飯のすすむお鍋です。
鶏ひき肉で作るアレンジ自在鍋のレシピ
好みに合わせてアレンジ自在の鶏ひき肉で作るアレンジ自在鍋です。
材料
材料 (2~3人分):リーズナブルな鶏ひき肉を使います。
- 鶏胸ひき肉300g、
- エリンギ300g、
- レタス1個、
- 白ワイン大さじ3、
- 水4カップ、
- まるまる大さじ2、
- トマトケチャップ大さじ2、
- 塩大さじ1/2、
- おろしにんにく小さじ1、
- おろし生姜大さじ1/2
です。
あとはエリンギやレタスなどがあればOKです。鶏ひき肉は胸肉がおすすめです。あっさりとします。ささみでもOKなくらいです。
作り方:鍋のベース作り
鍋にひき肉を入れて、白ワインをかけてよく混ぜます。なければ安い酒でも大丈夫です。ひき肉にワインをかけて混ぜると肉の臭みが取れてワインの風味がついて、肉自体がふっくらします。このままひき肉を具材として使います。しっかりと混ざったら後は炒りつけます。これで出汁を取ります。とても美味しい出汁が出ます。ひき肉が具材にもなりますが、これで出汁をとります。
ひき肉と白ワインが混ざったら火をつけて炒めます。周りがちょっと白くなってほろほろになるまで炒りつけます。パラパラになるまで炒めてしまうと出汁が出なくなります。やっと火が通ったなというぐらいです。やっと白くなってふっくらしているくらいまで炒めています。生のままの部分が残っていると生臭くなってしまいますので、ちゃんとここで外側に火を入れます。
全体が炒まったらお水を入れて沸騰まで強火にします。アクが出たらアクを1回取って、そこから弱火で10分煮ます。
このひき肉だしのスープのベースがあれば、醤油を入れれば和風料理、塩があれば洋風、オイスターソースと醤油があれば中華風と、和洋中の鍋を作ることができます。ひき肉でタンパク質がもう入っているので、あとは野菜、きのこなどを入れればOKです。
食材の下準備
鍋に入れるレタスとエリンギです。エリンギはちょっと意外ですよね。食感と香りがいいです。鍋のベースな味に邪魔しないのがレタスです。結構シンプルなお鍋になりそうですが、シンプルな方が味が分かりやすくて良いということです。エリンギ、大きいものは縦に真ん中で半分に、上下半分に切ってから薄切りにします。なじみが良くて食べた時の食感も良くなります。レタスは手でバリっと引きちぎって食べやすい大きさにしましょう。芯のところは薄切りにして全部使いましょう。
ひき肉の旨味たっぷりのカレー鍋に
今回はまさかのカレー鍋にします。ひき肉の旨味たっぷりのカレー鍋です。
カレー粉を炒って風味が格段にアップ
カレー粉をそのまま入れても美味しいのですが、さらに美味しくするひと手間があります。よりいい香りが立つんです。火がついてないフライパンにカレー粉を入れて中火で炒りつけます。このひと手間で風味が格段にアップします。ひき肉だしのスープとカレーが相性抜群なんです。家にありそうな食材だけで美味しい鍋が作れます。ふわっと香りが立つまでカレー粉を炒めます。
ひき肉だしに塩と香りをつけて味にまとまりをつけるためのおろしにんにく、おろし生姜を入れます。トマトケチャップを入れます。トマトペースト、トマトピューレでもいいんですが、甘みを加えるためにケチャップを入れます。甘みがあった方がちょっと美味しいです。そして炒ったカレー粉を入れると、にんにく生姜カレーでいい香りが立ってきます。あとは卓上で食べたい野菜を入れるだけで完成です。
食べてみた感想
まずきのこ、エリンギを入れて出汁をしっかりと出してからレタスをしゃぶしゃぶして食べてみてください。さっぱりしていますが、しっかりとエリンギの出汁や風味が出ています。野菜の出汁が出ていてもお肉にもちゃんと味があります。ひき肉だしカレー鍋です。
おすすめの締め:白滝麺
締めはうどんでも美味しいですが、おすすめはしらたきだそうです。ヘルシーですね。罪悪感がありません。
白滝に短時間で味をしみこませる方法
しらたきを塩で揉んで傷つけてから茹でると味がしっかりと入り込みます。
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